50歳までに会社を辞めて、 大学院に通う理由とは?
「どうすれば幸せになれるのか?
心理学研究など、世界中の研究によって、どうすれば人が幸せになれるのかがわかってきた。」
幸せの4つの因子
「幸福学」の基礎
・地位財型の幸せ=長続きしない!
-地位財=他人と比べられる財
-金、モノ、社会的地位
・非地位財型の幸せ=長続きする!
-外的要因(安全など)
-身体的要因(健康)
-心的要因(幸せの4つの因子)
1. 自己実現と成長(やってみよう)
2. つながりと感謝(ありがとう)
3. 前向きと楽観(なんとかなる)
4. 独立とマイペース(あなたらしく)
「幸せの4つの因子 「幸福学」の基礎 – 生涯学習開発財団」より
https://www.gllc.or.jp/project/seminar/pdf/20160522-kouen.pdf
ある上場企業の魅力的な女性営業担当者が私に相談してきた。
「会社を辞めようかと思っています。
主人に相談したら、今と同じレベルの生活はできないけれどがんばれって・・・。
幸せになる方法があるって知ってから、自分から学びたくなったんです。」
きっと彼女の年収は1,000万円以上だろう。
そんな収入を手放してまで、何が彼女を大学院に通わせようとしているのだろう?
それを彼女は、次のような言葉で表現した。
「会社で働いていて私は楽しい。それだけでも幸せを感じる。
だけれど、上司を見ていると、楽しそうに見えない。
同僚の多くも辛そうにしながら仕事をしている。
苦痛を感じる時間を過ごしているようにしか思えない。
そんな時、幸せになる方法があることを学んだんです。
私は今の仕事、今の家族、今の人生に満足で幸せ。
だけれど、そうでない人たちを幸せにする仕事を、将来はしてもいいかなぁって思って・・・」
「地位財型の幸せ」は危険?
まわりと比べる地位や財産を求めても幸せにはならないということだ。
要するに、「金、モノ、社会的地位」を求めて誰かを超えたとしても、
またその上を目指すことになる。
これではいつまでたっても満足感や幸福感を手にすることができないということだろう。
「非地位財型の幸せ」が重要
安全に生活できること。そして、自分やまわりが健康でいること。
これはマズローの意識の5段階では、下位の2層だ。
この様な要因が幸せの基盤になることは、自明の理である。
心的要因(幸せの4つの因子)
幸せになる方法でもっとも大切なのが4つの心的要因だ。
1. 自己実現と成長(やってみよう):
小さな一歩を踏み出す勇気と実践だ。考えているだけでは何も変わらない。
小さな行動をすることが大切だ。
2. つながりと感謝(ありがとう):
当たり前のことに感謝すること。そして、関係するすべての事への敬意と感謝を実践することだ。
3. 前向きと楽観(なんとかなる):
未来を信じて今を生きることだ。
過度に未来に不安を抱かないで、必ず、成功することを信じて前向きに行動することだ。
4. 独立とマイペース(あなたらしく):
横並びでなく、自分の強みを生かした自分らしい生き方をすることだ。
さて、上場企業の優秀な女性営業担当者のことだ。
彼女は「自己実現と成長(やってみよう)」に目覚めてしまったのかもしれない。
能力の高い者ほど、本当にやりたいことが見つかったら、猪突猛進することだろう。
彼女のことだ。成功するまで、信念を貫き、ゴールを手にするに違いない。
経営者に必要な要因
私は経営者にこそ、幸せの4つの因子が必要だと思う。
1.自己実現と成長(やってみよう)
2.つながりと感謝(ありがとう)
3.前向きと楽観(なんとかなる)
4.独立とマイペース(あなたらしく)
経営者こそ未来はなんとかなると信じ、
今の成功を自ら陳腐化させ、
時代の変化を怖れずに味方にし、
小さな一歩を歩み続ける存在だからだ。
ライバルと競争するのではなく、強みを生かした独自の事業戦略で、
支えられているものに感謝しながら、進むしかないのだ。