【コラム】経営者、リーダーの方へ。悲痛な叫びを知って！
最近、『コミュニケーション研修』の依頼が増えています。
単発ではなく、継続的な依頼です。
先日、ある建築会社さんで、10回研修の初回を開催しました。
- 社員同士の関係性
- 生産性向上
- 離職防止
- モチベーションアップ
- 営業力アップ
- チームマネジメント
- 朝礼の効果
- 会議の質
あらゆる仕事の場面で、コミュニケーション力が問われる時代です。
私の仕事は、マーケティングからマネジメント、
そして、今ではコミュニケーショントレーニングが主軸になっています。
そこで、経営スタッフ、リーダーたちに知ってほしいことがあります。
それは『コミュ障』という存在です。
建築会社さんで開催したコミュニケーション研修に参加された方から、
その日のうちにフィードバックシートが送られてきました。
目を通してください。
ベテラン社員にはストレスに感じないことも、20代の者たちにとっては大きなプレッシャーなのです。
この参加者の方は、研修中、ずっと私の方を見つめていました。
研修中に数回言葉を交わした時には、深刻な『コミュ障』に気づきませんでした。
フィードバックシートを拝見すると、講座中、頑張って参加してくれていたこと分かりました。
胸が熱くなりました。
研修を依頼してくれた管理者に、「勇気を出して、いろいろなことを教えてくれてありがとう！」と
伝えていただくようにお願いしました。
「日々のストレスとの向き合い方」不器用な方が多いこと！
仕事にはストレスがつきもの。
ところが、ストレスへの対処法を知らない部下がたくさんいます。
大人のストレス対処法の代表が『酒飲み』ですが、コロナ禍で酒飲みの機会は減りました。
そして、お酒は健康に良いとはいえません。
また、お酒が体に合わない人たちは、食べることでストレスを解消しようとします。
しかし、これも健康的な方法とはいえません。
ストレスが溜まると健康を阻害するばかりではなく、負の感情が爆発して人間関係を悪くしたり、
上司との関係が破綻して離職に繋がります。
ストレスと上手に向き合い、安定した自分を作り出すことは、
良好なコミュニケーションの土台になるのです。
さて、ストレス対処法が不器用だった参加者のフィードバックシートをご覧ください。
「仕事が終わった後1日を振りかえり自分の悪い所ばかりを考えてしまいました」
「もっとこう伝えれば良かった」
「なんであんな風に言ったのか」など、ネガティブな言葉が並んでいます。
このようなフィードバックは、責任感が強くて、仕事の能力が高い人の特徴です。
こういうスタッフは、絶対に離職させてはいけません。
会社の重要な戦力となり、良きリーダーになる資質を持っているからです。
だからこそ、自分を責める習慣を止めさせ、日々のストレスと上手に向き合わせることが重要です。
そうしないと一人で頑張り過ぎて、燃え尽きてしまいかねないからです。
能力の高いスタッフほど、自分を責める傾向があります。
心や身体を壊したり、離職する前に、ストレスとの向き合い方を教えてあげてください。
今回ご紹介した、自分を『コミュ障』だと思い込んでいるスタッフ。
（もしかすると、本当に医師から『コミュニケーション障害』と診断されたのかもしれません）
自分を責め過ぎてしまうスタッフ。
彼らが苦しんでいる理由ですが、実は共通しています。
それは、『自分に自信が持てない』からです。
自信が持てるようになるまでは時間が掛かります。
だからこそ『ストレスとの向き合い方』と『コミュニケーション力』を社内で研いてあげてください。
若いスタッフ。コミュニケーションが苦手なスタッフ。
彼らの心の苦しみを解放してあげてください。
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著者：椎名 規夫（しいな のりお） 住宅・リフォーム販促情報局 代表 株式会社エムディー 代表取締役社長 経歴：社団法人取手青年会議所 1999年理事長講演実績：日本郵便（株）、三井住友海上保険会社、中部電力、日本M&Aセンター、（株）船井総合研究所、（株）三洋堂書店、日本創造研究所、（独）教職員支援機構、中央労働災害防止協会：大阪安全衛生教育センター、（財）日本品質保証機構、（福）名古屋市社会福祉協議会、東京都教育委員会指定道徳授業地区公開講座、川口市労使講座、長野商工会青年部、静岡県清水建設業協会青年部、千葉県宅地建物取引業協会松戸支部研修、（社）常総青年会議所コミュニケーション研修など、多数。 ・全国6万社が加盟する中央労働災害防止協会でコミュニケーション研修担当 ・独立行政法人教職員支援機構で全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング研修担当 ・労働基準監督官（国家公務員）合同研修でメンタルトレーニング・コミュニケーション技術担当 |
