看板集客・フランチャイズ集客が通用しなくなっていく
― これからの時代に選ばれる会社の条件 ―
絶頂の裏側に潜む、衰退の兆し
一つの絶頂の後は、必ず衰退が訪れる。歴史は繰り返され、そこに例外はない。絶頂の裏側には、常に衰退の影が寄り添っている。
絶頂の裏側は、衰退にほかならない。絶頂に向かう成長期の間に、次のチャレンジの準備をしておくことが必要だ。わかっているけれど、難しいものだ。
だけれど、数年に一度、チャレンジする対象が見つからなくなる。どんなチャレンジをすればいいのか。見当さえつかなくなる。
看板でうまくいった時代
少し前まで、看板があれば集客できた。それは、フランチャイズという看板でも、野立て看板でもいい。
ところが、看板で見込み客には認知されるけれど、工夫しても、以前のように、顧客の判断材料になるまでには至らなくなった。
それは、多くの業界で成功する先駆者を大きな落とし穴に巻き込んでいる。蟻地獄のように。
- 建築業
- 理美容業
- 整体業
- 不動産業
- 食品
- 小売店
凋落の声が聞こえてくる
まわりの会社から、それを聞くのはつらいものだ。
「数年前まで、圧倒的だったのに……」
「今は、ぜんぜん、勢いがなくなった……」
「社員さんのモチベーションが違います……」
成長期から絶頂期を経験する間に、隙が生まれる。それは恐ろしい。
過去の成功体験という「壁」
自分も何度か経験した。
見えなくなるのだ。自分の視座でしか、市場の景色が見えなくなるということだ。そして、成長の鈍化、復活を邪魔するのは、われわれの過去の成功体験だ。
これまで、看板で集客できた者たちは、看板の工夫を試みる。フランチャイズという看板で成功してきた者は、新しいフランチャイズに事業機会を求める。
過去の成功体験と同じように、それで解決できればいいのだが……。
GoogleやSNSのクチコミ対策をしても、ライバルに同じことをされたら、顧客が判断材料とするのは難しいだろう。
どの業界も、どんぐりの背比べ。80点の商品・サービスであれば、顧客は担当者で判断することになるだろう。
それは、理美容業界、整体業界では常識だ。圧倒的な差別化がされていなければ、商品・サービスではなく、担当者の人柄で選ばれることになる。
しかし、ユニクロのヒートテックのような、圧倒的なイノベーション製品を目の当たりにしたら、小さな地元企業は生き残れない。実際、印刷業界ではそれが起こり、プリントパックなどの新事業体が、地域の印刷会社を衰退させた。
誰もが素早く、80点レベルの商品を、もしくは求める情報を、全国・世界のどこからでも手に入れられる。実際、そうなって20年近くが経っていないか。
解決策は、相対言語ではなく『絶対言語』にある
※本記事でいう相対言語と絶対言語とは、次の意味で使っている。
【相対言語】とは、
他社との比較・優劣・価格・機能・実績・規模など、「比べられること」を前提にした言葉。
看板、ブランド名、ランキング、クチコミ評価などもここに含まれる。相対言語での集客は、必ず比較と競争になる。【絶対言語】とは、
その会社だけが持つ価値観、使命、判断基準、問題の捉え方、顧客への関わり方など、他社と単純比較できない“意味”を伝える言葉。
絶対言語は、各社の強みと結びつくことで独自性を生み、価格競争ではなく「選ばれる理由」になる。相対言語は比較と競争になる。
絶対言語は意味と選択理由になる。
一つの解決策がある。
量ではなく質で勝負する。
質に特化してみるのだ。
しかし、やってはならない質がある。
たとえば、
オシャレの方向に進む。
性能。
機能。
貴賓。
高級。
これらは止めた方がいい。
競争になる。
未来が開ける質は、次のキーワードだ。
・顧客が気づかない価値提供
・顧客が気づかない貢献価値
・顧客さえわからない答えの提案
・顧客の知識を超えた真理
・顧客の期待を超える本質
・顧客の求める本当の自由
・希望
・共同体としての価値
・自己展開する知識、創造
・時熟、愉悦
・より善きものへの追求
・参与の視点
このような絶対言語からしか、地域でリーダーとなる答えは導かれないだろう。
誰にでも真似できる、看板、フランチャイズ、クチコミという相対言語では、顧客が情報を簡単に得られる時代には苦戦を強いられる。仲間とフランチャイズに加盟したり、共同体で学んだとしても、本質に向かう問いは、己の中からしか生まれない。時代が変わった現実。強みを生かした自己の本質を貫くビジネス以外は、顧客に見抜かれる。
答えは、今あるものの中にしか存在しない。足元を見よ。
現実を引き受けるものが強い
だって、自分もそうやって取捨選択しているのではないか。
何かを選ぶときに、何を基準に取捨選択しているのか?
相対的な価値か。
絶対的な価値か。
相対言語は、比較と競争になる。
絶対言語は、一つひとつの会社の強みと結びつき、圧倒的な競争力となる。
商品・サービスは、そこに集まる顧客に合わせて展開される。
絶対言語による戦略は、競争になりようがない。














